以下のテキストは当社主催のセミナーで実際に使用しているテキストの抜粋版です。
「ISO9001(品質マネジメントシステム)」ってどんなもの?
“顧客に対する品質(製品及びサービスの質)の維持・保証・改善を約束するための仕事のやり方、仕組みの基本型”をPLAN−DO−CHECK−ACTION(計画−実施・運用−点検−是正・見直し)の体系をもった経営・管理の仕組みとして定めた国際規格です。
“仕事のやり方、仕組みの基本型”を規定しているに過ぎないとは、例えば、規格は「方針や目標を定め、実行しなければならない」とか「○○の手順を定め、実施しなければならない」と最低要件として“しなければならない”ことを規定しているだけで、“どのようにするか”はどこにも規定されていない。それぞれの企業が“どのように(活動)するか”は自分たちのやり方で決めれば良いわけですし、自分たちで決めなければなりません。
「品質」、「品質マネジメント」って何?
“品質”;一般にイメージする“物の品質・出来ばえ”よりずっと広い意味です。
“物”だけでなく、“サービスの質” さらに“業務の質”、“企業体質”までを含むものです。
“品質管理”;“品質管理(マネジメント)”も現場や検査部門が行うという狭い意味では無く、製造業に限らないあらゆる業種・組織の“全体的な経営管理の仕組み”ということになります(そもそも“品質管理”という訳はされず、“品質マネジメント”と訳されています)。
“品質マネジメント”;トップの“(品質)方針”のもと、“部門の目標”を決め、必要な手順や文書を活用して業務を実施し、チェック・記録し、問題があれば是正し、より高い目標に向かって見直し継続的改善活動 をしていくことです。
I〜ISOとは〜
ISO(アイエスオー、またはイソ)という言葉は国際標準化機構=International Organization
for Standardizationの略称です。言葉をそのまま略すればISOではなくIOSとなるのですが、ギリシャ語で標準や相等しい、平等を意味するISOS(イソス)から取ってISOの略称となっています。