1)ISOが楽に早く取れる方法はありますか?
【回答】

 あります。

 それを“売り”にしているコンサルタントも多数存在します。

 実はコンサルタントにとって、企業側に楽をしてもらうのは簡単なことなのです。
 各企業に固有の特質を無視して、お決まりの雛形で文書を作成し、言い方は悪いですが審査対策だけ教え込めば良いのです。むしろその方が手っ取り早く構築が完了できて、コンサルタントの手間も少なくて済むわけです。

 しかし、
それが本当に企業のためになるのでしょうか?
 ISOを導入するのは何のためでしょうか?
 企業の中にきちんとしたマネジメントの仕組みを作って、
自らそれを運用し改善していく自力をつけるのがISO導入の本来の目的ではないでしょうか?

 本来の目的を達成するには、コンサルタントと企業が一緒になって様々なことを検討しながら構築を進め、その過程でISOを効果的に使いこなす自力を企業自身が身につけることが最も重要なのです。
 そのためには、企業自身が「うちの会社に有効なのは、どんな仕組みだろうか?」とか「ISOの本質とは何だろうか?」ということを
真剣に考えて頂くことが必要ですし、コンサルタント側もそれに応えることができなくてはいけません。

 「楽に」「早く」だけを優先した結果、自力でシステムを維持・改善することができなくて苦労している企業は山ほどあります。
 是非、注意してください。